送信者指定型マルチキャストにおける非対称なメンバー管理方式の提案

概要

論文の詳細を見る
明示型マルチキャスト(Xcast)という新しいマルチキャストモデルが提案された。このモデルは、大人数を対象しマルチキャストアドレスに対してパケットをブロードキャストするような既存のIPマルチキャストと違って、少人数を対象し明示的に受信者を指定して送信する。しかし、このモデルでは、各送信者が受信者リストを管理する以外、まだメンバー管理する機構が存在していないため、ビデオ会議のような多対多通信におけるメンバー管理の実現が困難である。また、社内会議、ネットワークゲームの対戦などの多対多通信の場合、すべてのグループメンバーが同じ受信者リストを持つ必要がない可能性がある。このような非対称なグループ通信をサポートする機構はまだ存在していない。本論文は、送信者指定型マルチキャスト(SIM)という明示型マルチキャストプロトコルの一つにおいて、メンバー管理方式を提案する。主に、グループ間通信の場合、各送信者への受信者リストの配布について注目し、非対称なメンバー管理方式を提案する。また、なりすましにより第3者がグループ管理を制御できてしまうようなことを避けるために、SSLでホスト認証し、グループ管理メッセージの通信を暗号化する方法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-09-13

送信者指定型マルチキャストにおける非対称なメンバー管理方式の提案

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク