ファミリー・サポート・センター会員が抱える不安について : 依頼会員と援助会員の交流会から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では、ファミリー・サポート・センターの依頼会員と援助会員の交流会で行われたKJ法に類した分類法を使った意見交換を通じて、両者の不安の実態を明らかにし、活動に関する両者の思いの相違点について考察した。 依頼会員は、「援助会員に迷惑をかける」ことに関して不安が強いが、子どもが好きなだけでなく育児中の親も積極的に支援したいという動機付けの援助会員にとっては、依頼会員が懸念していた事柄は全く問題がないことであった。一方、援助会員は、依頼会員との価値観の違いやコミュニケーション、依頼会員の親子関係やしつけにどこまで介入すればよいかについて戸惑うことが分かった。さらに、こうした双方の不安について積極的に意見交換することが、今後のファミサポ活動を促進するだろうと考察された。
- 2011-12-29
著者
関連論文
- 抑うつ症状をもつ女性との面接経過 : キャンセルと母親転移
- 臨床心理士による新卒看護師支援の試み
- ファミリー・サポート・センター会員が抱える不安について : 依頼会員と援助会員の交流会から
- 治療者の妊娠・出産が心理療法に及ぼす影響について : 精神分析的心理療法の海外文献レビュー