臨床心理士による新卒看護師支援の試み
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概要
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本稿は、新卒看護師の職場適応に関する、臨床心理士の支援の試みに関する報告と、その支援の一環として行われた質問紙調査による新卒看護師の心理に関する考察である。 筆者は、総合病院のA病院で新卒看護師全員に年2回の個人心理面接を提供する一方、各病棟師長らへの間接援助も行い、総合的に新卒看護師のメンタルヘルスについて支援を行っている。その具体的な方法について報告した。 また、TEG、バーンアウト、職務満足度を用いた質問紙調査では、勤務継続意思のある人は辞めたい人や迷っている人に比べ、職務満足度が有意に高いこと、バーンアウトの高い人は職務満足度が低いことなどが分かった。特に、他者に認められるために表面的な適応をする傾向のある(ACの高い)新卒看護師には、見せかけの適応に注意して見守る環境が必要であろうと考察した。
- 2011-12-29
著者
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