海馬CA1ニューロンでのシナプス間入力がSTDPに与える影響
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概要
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近年,生理実験によって海馬CAI錐体細胞における樹状突起内の入力間相互作用が調べられ,次の結果が示されている.(i)細胞体樹状突起近位部で発生した興奮性シナプス後電位(EPSP)は逆伝播電位を増幅させ,細胞体樹状突起遠位部のスパイクタイミング依存性可塑性(STDP)の増強に寄与する。(ii)近位部で発生したGABA介在ニューロンによる抑制性シナプス後電位(IPSP)は、遠位部のSTDPの減弱に寄与する。我々は近位部,遠位部にスパインを持つ錐体細胞のマルチコンパートメントモデルを用い遠位部のSTDPを計算し,上の生理学実験の結果と定性的に一致することを示した.さらに,我々の計算結果はこの樹上突起上の入力間相互作用には適当な遅延を持つフィードフォーワードGABA受容体の存在が重要であることを示唆する.
- 2012-03-07
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