対話型進化計算を用いた顔画像美観システムのユーザビリティ改善とその評価(ソフトコンピューティング,一般)

概要

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著者らは先に,ε-フィルタバンクなる非線形ディジタルフィルタバンクを用いた顔画像美観化処理システムを提案し,これに対話型進化計算(IEC)を導入して顔画像を利用者の主観評価に基づいて美肌化する方法を提案した.このシステムは遺伝的アルゴリズムに基づき,提示される10枚程度の美観化候補顔面像から利用者が各自の主観に基づいて望ましいと思う顔画像を数枚選ぶという操作を複数回繰り返して顔画像の美鋭化を行うものである。このシステムに対して評価アンケートを行ったところ,ユーザビリティに関して,複数の美観化候補顔画像から所望の顔画像を選ぶ操作が煩雑であるという意見が多く得られた。また,携帯端末で本システムを実装する場合,多くの美観化候補顔画像を表示できないので,その数をある程度少なくする必要がある。そこで本稿では,システムが表示する美観化候補顔画像の数を減らし,その場合でも少ない繰り返し回数で所望の顔画像が得られる初期世代の設定法と世代交代法を提案する。新たな方式に対しても評価実験を行い,その有効性を示す。
2012-02-23