乳児の疼痛時における啼泣音声の特徴解析(信号処理,知的マルチメディアシステム,及び一般)

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概要

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乳児の疼痛時の泣き声として注射直後の泣き声を計算機解析し、これが独特の周波数分布を有することを示す。すなわち、疼痛時泣き声のパワースペクトルの概形を求め、空腹時、眠気時、不快時など、他の状態のものと比較すると、疼痛時の泣き声のパワースペクトル概形は空腹時や眠気時とは異なるが、不快時の特性に類似することが示された。これらのことにより、乳児は注射直後の痛みを不快と感じると考えることができる。しかし、サウンドスペクトログラムのパターンでは、不快と疼痛時では差異が見られた。また、泣き声の音声波形を観察した場合、疼痛時の泣き声には、他の場合にはほとんど現れない独特の波形が現れた。このような周波数成分、及び波形の特徴から、乳児が痛みを感じているという原因推定を行うことが可能と考えられる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-09-20

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