非線形ディジタルフィルタと画面シフトを用いたMotion JPEGの画質改善(スマートパーソナルシステム,一般)

概要

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本稿では、非線形ディジタルフィルタと画面シフトを用いたMotion JPEGの画質改善法を提案する。Motion JPEGは、比較的簡単なシステムで動画像を圧縮し、またフレームを静止画として容易に取り出すこともできるため、PCのビデオキャプチャやディジタルカメラの動画像記録などに広く用いられている。しかし、このMotion JPEGは圧縮効率が悪いため、十分なデータ圧縮を行おうとすると、は8×8DCTブロック歪み等による圧縮歪により画質劣化が目立ってしまう。一方、著者らは先に、時空間ε-フィルタなる非線形ディジタルフィルタにより、動き補償フレーム間予測DCT符号化された動画像の圧縮歪を効果的に除去できることを示した。この手法をMotion JPEG画像に適用すると、この圧縮歪をある程度除去することができるが、Motion JPEGでは、ブロック歪が同じ位置で生じるため時間軸上でε-フィルタ処理を行う効果が少なかった。そこで、各フレームを空間上でずらしながら時空間ε-フィルタ処理を行い、ブロック歪が発生する位置を空間的にずらすことにより、比較的簡単にMotion JPEGの画質改善法を行うことができることを示す。
2006-06-08