中高年女性の尿失禁 : 予防と改善に向けた調査研究
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概要
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本研究は,中高年女性の尿失禁の実態や関連要因,日常生活に及ぼす影響等を明らかにし,予防や改善のための支援について示唆を得ることを目的とした。 40〜60歳前後の女性448人を対象に無記名自己記入式質問紙を配布し,郵送法にて回収した。調査内容は,年齢,身長,体重,運動状況,分娩歴,月経状況,手術既往,尿失禁の有無とその状況および対処方法・日常生活への影響などである。 その結果,尿失禁が現在ある者は51.6%であった。日常生活への影響では,「他者に知られないように気をつかう」「人前にでるのをためらう」等,「生活がそこなわれていると感じている」と答えた者が63.8%であり,心理・社会的なストレスやQOL の低下が推察された。しかし,他者に相談したり改善のための行動を行っている者は少なかった。また,尿失禁とBMI との間に関連が認められた。 これらのことから,予防や改善方法に関する情報提供と身近な相談機関の設置等の対策の必要性が示唆された。
- 2012-03-31
著者
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