動的Webアプリケーションのためのプリフェッチ機構
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Webアプリケーションの高速化の一技術としてプリフェッチがある.プリフェッチとは,Webページをサーバ側からクライアント側へと先取りすることによって,ページ遷移にかかる時間を短縮する機能である.プリフェッチには様々な手法がある.従来の手法はWebページの遷移が固定である静的なWebアプリケーションにのみ対応しており,ユーザの入力によって遷移先のWebページが変化する動的なWebアプリケーションには対応していない.しかし,現在,静的なページのみで構成されているWebアプリケーションはごく少数であり,動的なWebアプリケーションのためのプリフェッチ手法はない.その最大の原因は,ユーザのクリック先は予測できても,ユーザがフォームなどにおいて入力する内容まで予測することができないからである.本研究では動的なWebアプリケーション(PHPアプリケーション)のためのプリフェッチ機構を提案する.提案機構の基本コンセプトは,Webページを静的なコンテンツと動的なコンテンツに分離することである.分離後,静的コンテンツはリンクプリフェッチを用いてあらかじめ取得し,動的コンテンツはAjaxを用いて後から補完することで,動的なWebアプリケーションにおけるプリフェッチを可能にする.
- 2013-02-15
著者
関連論文
- 仮想マシンの中間言語に基づく回帰テスト選択手法(テスト技法・保守技術)
- 共生・寄生エージェントモデルにおける認証メカニズム
- 共生・寄生エージェントモデルにおける認証メカニズム
- コミュニティ知識ベース環境の構築へ向けての知識の形成と利用に関する調査と分析
- 文章構築時における様々なRepresentationの統合に関する研究
- ソフトウェアの動的モデルに着目したラウンドトリップエンジニアリングの支援
- 2P-5 記号的実行による統合テスト用テストデータ自動生成(ソフトウェアの検査・検証,学生セッション,ソフトウェア科学・工学,情報処理学会創立50周年記念)
- サーバサイドの入出力を考慮したWebアプリケーションの回帰テスト支援ツール
- Webアプリケーションを対象とした回帰テスト支援ツール(プログラミング支援)
- ソフトウェアの動的モデルた着目したラウンドトリップェンジニアリングの支援(動向/テスト/ツール)
- CORBAのコンポーネント化に関する研究
- 脆弱性対策情報データベースJVNの提案(社会人学生論文)
- Dynamic Translationを利用した可逆デバッガ(サイバー増大ページ論文概要,サイバー増大号)
- 6P-6 相互作用オカレンスに着目したシーケンス図の三次元化に関する研究(ソフトウェア理解支援,学生セッション,ソフトウェア科学・工学,情報処理学会創立50周年記念)
- マルチスレッドに対応したプログラム実行制御・監視環境
- シームレスコンピューティングのための異種分散コンポーネントのPlug and Play環境(ミドルウェア,シームレスコンピューティングとその応用技術)
- 異種分散コンポーネントを利用するアプリケーションの開発を支援するシステム(開発支援, ブロードバンド・ユビキタス・ネットワークとその応用)
- 既存の開発環境との互換性と高速な実行を実現したプログラム実行制御・監視環境(テスト技法・保守技術)
- ネットワークワーム動作検証システムの提案(ネットワークセキュリティ, 多様な社会的責任を担うコンピュータセキュリティ技術)
- 相互作用オカレンスに着目したシーケンス図の三次元化に関する研究
- 異種分散コンポーネントを対象にしたPlug and Play環境の提案(セッション3 : 分散システム)
- ユースケースに基づいたソフトウェア再利用
- 段落からみた焦点とゼロ代名詞
- 動的Webアプリケーションのためのプリフェッチ機構