富士山像の形成と展開-上代から中世までの文学作品を通して-
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概要
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本稿は、上代から中世までの、富士山についての記述をもつ文学作品の表現の分析を通して、古典文学における富士山像の形成と展開の過程を明らかにすることを主たる課題とする。具体的には、常雪を戴く神としての山、人知れぬ情火に燃える山、仙女かぐや姫の本拠としての山、仏のやどる山、などのイメージが、文学作品の解釈を通して形成されてゆく点を中心に論じた。なお本稿は、『山梨県富士山総合学術調査研究報告書』(二○一二年三月)所収の「富士山と文学上代〜中世」にまとめた富士山の文学史的概説に対する、各論的論考に当たるものである。
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