群馬県川場村における民間宿泊業の現状と課題
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概要
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群馬県川場村は,1975年から「農業プラス観光」を地域振興の基本理念として種々の地域振興策を講じてきた山村である。その結果として,過疎地域指定(1971年)も2000年には解除される等の成果を生んでいる。本稿では,この「農業プラス観光」を支える基盤である民間宿泊業のうち特に民宿に注目し,現状の分析と若干の考察を行った。その結果,民宿業の現下の優越性として,[◯!1]総じて高いリピート率を誇ること,[◯!2]各民宿毎に特徴ある客層を対象とした経営を実現していること,[◯!3]多くにおいて後継者を有していること,等を確認することができた。一方で,解決を要する点として,[◯!1]スキー客への依存,[◯!2]地域社会への経済的貢献度の低さ,[◯!3]他機関・他組織との連携の弱さ,[◯!4]交流事業との連携の弱さ等も明らかとなった。
- 2012-12-14
著者
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関岡 東生
東京農業大学地域環境科学部
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関岡 東生
東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科
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南橋 友香
東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科
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関岡 東生
東京農業大学農学部
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関岡 東生
東京農業大学
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