マツノマダラカミキリに対するクロアリガタバチの寄生実験(II)
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概要
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マツノマダラカミキリに対するクロアリガタバチの寄生による密度抑制効果を明らかにするため,2つの放虫実験を行った。ボーベリア菌付着ハチ放虫実験においては,管瓶内,野外網室内,野外枯損立木上に菌を付着させたクロアリガタバチを放してマツノマダラカミキリへの寄生状況と菌による罹病率を調査した。マツノマダラカミキリ幼虫の罹病率は管瓶内では87%,野外網室内丸太では89%で高い寄生効果が認められたが,野外枯損立木では13%にすぎなかった。ハチ大量放虫実験においては,野外枯損立木の表面1m^2あたり800頭のクロアリガタバチを放して寄生状況を調査した。マツノマダラカミキリの空室の蛹室率は50%で,ハチを放さなかった枯損木の9%に比べ高かった。
- 応用森林学会の論文
- 1999-03-25
著者
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