スギカミキリ・マツノマダラカミキリに対するクロアリガタバチの寄生実験
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概要
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スギカミキリ,マツノマダラカミキリに対するクロアリガタバチの寄生効果を調査するため,次の実験を行った。1)野外網室内実験:スギカミキリ産卵木とマツノマダラカミキリ産卵木を野外網室内に設置し,クロアリガタバチを放虫して寄生状況を調査した。2)林内実験:林内において,スギカミキリとマツノマダラカミキリ被害木にクロアリガタバチを放虫して寄生状況を調査した。野外網室内実験のスギカミキリへの寄生率は最高91%で高い寄生効果が認められたが,林内実験では10%にすぎなかった。野外網室内実験のマツノマダラカミキリ不在孔率(空室の蛹室の割合)は85%で,対照区に比べ極端に高かったが,林内実験の不在孔率は35%で,高い寄生効果は認められなかった。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25
著者
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