米国大学の日本語教室における教師の発話と学生の意味理解に関する三角的研究
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概要
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第二言語/外国語教室における言語インプットの源泉としての教師の発話(teacher talk)は、1980年代より様々な論議の対象となってきた。本研究は研究方法の三角化(triangulation)の観点より、実験研究と(教師の認識を調べた)アンケート研究に続く三段階目として、学生が教師の発話に伴う言語修正、視覚情報、学生の第一言語使用などに如何なる認識を有しているか調査した。米国で中級日本語を学ぶ大学生66人に、日本語教師の発話の(a)速度、(b)語彙・統語の熟知度、(c)視覚情報の使用、(d)英語使用などに関する認識を自己内省する形で書いてもらった。質的データを帰納分析法により、各(a)〜(d)について幾つかのカテゴリーに分けた。自然な速度、適切量の未習語彙・統語項目、最小限度・目的的第一言語使用を求めていることが示唆された。
- 2006-03-18
著者
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