思春期に中途視覚障害となったA氏のエンパワメントの軌跡
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的 : 思春期に視覚障害者となったA氏がエンパワメントしていく軌跡を明かにすることである.方法 : 半構造化面接を行い、ライフヒストリー法を用いてデータ収集及び分析を行った.解釈の前提として、Simonのパワーの概念を根底に、Rappaportのエンパワメント理論を用いた。結果 : A氏にとってエンパワメントしていく過程は、6つの時期で構成されていた。その過程には〈自分が障害者になったことに気づく〉、〈自分のなかの偏見〉のディスエンパワメントの状態から〈自分に自信をもつ〉、〈障害者である自分と向き合う〉、〈ありのままの自分を受け入れる〉がありエンパワメントした状態となり、その後、人として挑戦し続ける〈更なる飛躍〉という軌跡があった。結論 : A氏にとってのエンパワメントしていくことの中心的テーマは《新しいことへの挑戦》であった。
- 2012-08-31
著者
-
大西 美智恵
愛媛大学医学部地域看護学
-
大西 美智恵
香川大学医学部看護学科
-
大西 美智恵
愛媛大学医学部地域老人看護学
-
大西 美智恵
香川大学医学部看護学科地域看護学
-
辻 京子
徳島大学総合科学教育部博士後期課程
関連論文
- 特定保健指導実践者のスキルアップ研修の効果評価
- 老年者の起立性血圧変化 : 測定時間の影響
- 早期英語教育によって表出性言語障害となった幼児に対する遊戯療法の効果
- 地域高齢者における転倒調査の方法論的検討
- 地域在宅老人の歩行移動力の現状とその関連要因
- 長期入院統合失調症患者の家族が退院を受け入れる心理プロセス--同居と別居の差異
- 地域高齢者の健康管理自己効力感とLocus of Control
- 日本板LSIAの因子構造モデルの検討
- 長期入院統合失調症患者の家族が退院を受け入れる心理プロセス : 同居と別居の差異
- 居浜市水害被災者に対する「心のケア」に関する調査研究--保健師の被災者戸別訪問健康調査票の自由記載項目の解析
- 在宅介護における福祉サービス利用の意義
- 家族形態と高齢者の主観的幸福感との関係
- 高齢者の健康教育における複合プログラムの適用 : 離島に暮らす高齢者の抑うつ傾向低減にむけたプログラムの開発
- 看護師への外部講師による継続した研究指導が自己効力感と自律性に与える影響
- 行政保健師の専門能力育成に果たす大学の役割--新任期の保健師が必要と考える能力に焦点を当てて
- 「えひめ訪問看護研究会」の轍 (特集 マンネリ化しないための継続教育)
- 離島における高齢者のソーシャルサポートに関連する要因--高受領群と低受領群の比較から
- 離島における高齢者の健康に関連する要因 : 生命予後に着目して
- 行政機関で働く新任保健師の力量形成に向けたニーズ関連要因に関する研究
- 特定保健指導実践者のスキルアップ研修の効果評価
- 在宅介護における福祉サービス利用の意義
- 思春期に中途視覚障害となったA氏のエンパワメントの軌跡