第48 次日本南極地域観測隊気象部門報告2007
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概要
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この報告は第48 次南極地域観測隊気象部門が,2007 年2 月1 日〜2008年1 月31 日まで昭和基地において行った気象観測結果をまとめたものである.観測方法・測器・統計方法などは第47 次隊とほぼ同様である. 越冬期間中,特記される気象現象として次のものが挙げられる. 1) 10 月はブリザードが6 回襲来し,ブリザード日数は15 日を記録した.月平均気温は-10.8℃を記録し,これまでの高い方の極値を更新した(2006 年までの記録は1996 年10 月の-10.9℃). 2) 11 月は好天が続き,日照時間474.8 時間はこれまでの多い方の記録を更新し(2006 年までの記録は2006 年11 月の460.7 時間),6 日には日最小湿度21% を記録して極値を更新した(2006 年までの記録は1993 年11 月16 日の21%). 3)昭和基地上空のオゾン全量は,7 月の月平均オゾン全量が233 m atm-cm で最小値を更新した.また,8 月中旬から10 月下旬までオゾンホールの目安となる220 m atm-cm をほぼ継続的に下回った.2007 年の最小値は,10 月5 日の138 matm-cm であった(2006 年までの最小値は2006 年10 月17 日の114 m atm-cm).
- 2012-07-31
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