第36次南極地域観測隊気象部門報告 1995
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概要
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この報告は, 第36次南極地域観測隊気象部門が1995年2月1日から1996年1月31日まで昭和基地及びドームふじ観測拠点において行った気象観測の結果をまとめたものである。ドームふじ観測拠点では, これまで日本の観測隊が経験したことのない極低温下で, 通年の地上気象観測が初めて行われた。昭和基地での観測方法・設備・統計計算等は第35次観測隊とほぼ同じである。ドームふじ観測拠点での地上気象観測方法は昭和基地と同様である。越冬期間中特記される気象現象としては次のものが挙げられる。1) 昭和基地でA級ブリザードの襲来により, 10月としては過去最高の最大瞬間風速49.0m/sを記録した。2) 昭和基地で7年連続の大規模なオゾンホールを観測し, 観測開始以来最低の日代表値128m atm-cmのオゾン全量を, 10月6日に記録した。3) ドームふじ観測拠点で, 8月18日に日本の南極観測隊史上の最低気温-79.6℃を観測した。
- 国立極地研究所の論文
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