ダニ抗原誘発性難治性皮膚炎に対する新規免疫調節薬FTY720とベタメタゾン軟膏併用療法の有用性 : NC/Ngaマウスを用いた検討
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概要
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【背景と目的】難治性皮膚炎に対するFTY720とベタメタゾン軟膏併用療法の有用性をNC/Ngaマウスを用いて検討した.【方法】ダニ(Dermatophagoides farinae)抗原で難治性皮膚炎を発症させたNC/Ngaマウスをベタメタゾン吉草酸エステル軟膏(1日1回,週6回塗布), FTY720 (3mg/kg, 2日または3日に1回,週3回経口投与), FTY720+ベタメタゾン併用,軟膏基剤(1日1回,週6回塗布), FTY720+基剤併用およびプラセボで2週間治療し,治療効果を肉眼所見および組織化学的所見から評価した.【結果】FTY720+ベタメタゾン軟膏の併用により,本モデルの難治性皮膚炎は顕著に改善した.また,炎症に伴う表皮の肥厚の改善,集積マスト細胞数および浸潤T細胞数の減少が確認され,併用治療の有用性が組織化学的所見からも裏付けられた.【結語】FTY720とベタメタゾン軟膏の併用療法は,難治性ADに寛解を導入できる極めて有用な治療方法であることが示された.
- 2012-07-30
著者
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河野 武幸
摂南大学薬学部
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辻 琢己
摂南大学薬学部
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吉田 侑矢
摂南大学薬学部病態医科学研究室
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藤多 哲朗
生産開発科学研究所
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河野 武幸
摂南大学薬学部病態医科学研究室:生産開発科学研究所
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辻 琢己
摂南大学薬学部病態医科学研究室
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辻 琢己
摂南大学・薬学部病態医科学研究室
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吉田 侑矢
摂南大学薬学部
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