補色多重化偏光投影による実影のみでアクセス可能な映像情報隠蔽(実世界センシングとその応用)
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概要
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我々は,補色偏光投影を利用した映像情報隠蔽手法を提案し,ユーザのつくる実影領域にのみ視覚情報が浮かび上がるインタラクティブテーブルトップを構築する.この時,影以外の領域(影をつくる遮蔽物・テーブルに置かれた実物体(書類等)・影以外のテーブル表面等)には,単一グレー画像が投影表示され,視覚情報が隠蔽される.これは3台のプロジェクタ(2台はテーブルトップ上方に,残り1台は背面に設置)より,背面から視覚情報を,上方からその補色画像を投影することで実現する.背面プロジェクタおよび上方に設置したプロジェクタのうち1台の計2台より投影した状態では,ユーザは前面プロジェクタより投影される補色画像を手で遮蔽し,テーブル上に影をつくることで隠蔽されている視覚情報を閲覧することができるが,この時,手(遮蔽物)の上面に,前面プロジェクタから投影される補色画像が現れてしまう.そこで遮蔽物の上面に単一グレー画像を提示するために,上方に設置したもう1台のプロジェクタおよび偏光フィルタを用いる.提案システムでは認識処理を全く用いていないことから,ユーザは誤認識やディレイのないインタラクションを享受することができる.
- 2012-01-12
著者
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