ウイメンズヘルスブリーフカウンセリングにライフスキル測定尺度を用いることの有効性 : 経産婦の妊娠中期と産後1ヵ月時の比較から
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概要
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本研究は,ウイメンズヘルスに活用できるライフスキル測定尺度を用いて,経産婦53名の妊娠中期,産後1ヵ月健診時での2期にわたる縦断的調査を行った。2期にわたりライフスキル総合得点が5%以上増加した群は24.5%(13名), 5%以上減少した群は22.6%(12名)を認め,増減した共通のスキルの「感情対処」「自律心」で比較検討を行った。減少群は,自分の行動や感情を管理する能力,すなわち「感情対処」の減少を認め,「自律心」が上手く育っていなかった。このスキルは,自己実現に必要な成長欲求であり,自分の感情と向き合い,いかに冷静に客観的に処理をして否定的感情を肯定的に受容できるように自己管理することが「自律心」のスキルを高めることにつながると考える。妊娠,出産というライフイベント(岐路)において,獲得できていたと考えられたスキルも,欠乏欲求の不安定さから,情緒的に揺らぎやすくなる。そのため,継続したサポート体制のなかで,現状での自らの強み,弱みを診断し活用することは,自分の強みをより強く,弱みを改善することに役立ち,女性の心理社会的能力を高めるために有効性があることが示唆された。
著者
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院地域周産期母子医療センター
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院地域周産期母子医療センター:神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程後期課程
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院 地域周産期母子医療センター
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