ウイメンズヘルスに活用できるライフスキル測定尺度の開発
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概要
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WHOが提唱するライフスキルは,自己認識,共感性,コミュニケーション,対人関係,意思決定,問題解決,創造的思考,批判的思考,感情対処,ストレス対処の10のスキルである。今回,ウイメンズヘルス(対象者を青年期,壮年期に限定する)に活用できるライフスキル測定尺度の開発を試みるために,WHOが提唱する10のライフスキルを参考に各5問ずつ計50問,内容的妥当性が高いと判断された質問紙を試験的に作成し,研究に同意が得られた青年期,壮年期の女性(18〜50歳未満)150名に対し同質問紙調査を行い,有効回答率は,90.6%(136名)であった。また,最尤法およびプロマックス法にて6つの因子が抽出され,38問になったライフスキル測定尺度は,自己効力感(α=0.80),自己信頼(α=0.80),対人関係(α=0.65),自己認識(α=0.48),感情対処(α=0.59),自律心(α=0.61)で構成された。さらに,このライフスキル測定尺度を用いて700名の女性を対象に調査を行った。有効回答率は,66.9%(468名)であった。そして,ライフスキル測定尺度の6つの因子は,若干(α=0.61〜0.78)高まりおおむね満足した内的整合性が確認された。
著者
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院地域周産期母子医療センター
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院地域周産期母子医療センター:神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程後期課程
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伊藤 直美
済生会兵庫県病院 地域周産期母子医療センター
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