C-1 日本における自律的キャリアの展開 : 問題点と展望(自由論題)
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概要
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1990年以降、経済のグローバル化に伴う厳しい競争により、日本においてもキャリアの概念が変容しつつある。すなわち、伝統的キャリアから自律的キャリアへの変容である。個人主導の自律的キャリアの必要性は、個人の視点からも組織の視点からも高まっている。組織から見れば、個々の組織メンバーが自律的キャリアを実現し高度な自律性と能力を発揮できれば、その能力を組織は活用でき、組織および個人の双方にとって好ましいことになる。また、個人から見ても、予期せぬキャリア・トランジッションへ適応するために自律的キャリアが望まれる。しかしながら、日本において自律的キャリアの現状は、必ずしも好ましい状態とはいえない。それは自律的キャリアが内包する矛盾から生じている。そこで、本稿の目的は、自律的キャリアについての課題を組織および個人の双方から検討し考察を加えていくことである。本稿では、既存研究を前提としてインタビュー調査を実施し、日本における自律的キャリアについて考察を行う。第1に本研究の背景および問題点について明らかにする。第2に自律的キャリアの展開、とりわけ課題について言及する。第3にその課題を解消する視点について提示し、最後に今後の研究課題について言及する。
- 2012-06-21
著者
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