A-1 中小企業経営のプロフェッショナル化(自由論題)
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概要
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グローバルな競争環境に適応して存続・発展するためには,企業形態や規模の大小に関わらず,中小企業も経営のプロフェッショナル化を目指して経営力を創成しなくてはならない。本報告は中小企業経営者のプロフェッショナル化について,経営者の本質であるリーダーシップと企業力の源泉である経営機能面から考察し,中小企業経営者が「経営」のみに専門化しているのではなく,さまざまな経営機能面に幅広く関わっていることを再認識する。その上で中小企業の存続・発展のためには,中小企業経営の視点を前提に,専門化をふくめた経営のプロフェッショナル化が必要であることを示す。まず中小企業経営のプロフェッショナル化を考察するにあたっては,膨大な数を基礎とする異質性と多様性からスタートするのではなく,中小企業の質的特性を分析することの重要性を指摘する。そして経営者の重要な機能とされるリーダーシップと専門性について考察し、中小企業経営者がリーダーシップを発揮している一方,経営に関して専門的に従事しているという側面からは,中小企業の経営者が経営者としてだけでなく,研究者,開発者としての役割を果たしていることを確認する。それらの考察を踏まえ中小企業が自ら相対的に「強み」と感じている要因を,(1)迅速な意思決定,(2)柔軟性・機動性,(3)消費者ニーズへの柔軟で的確な対応,(4)経営者と社員の一体感・連帯感,(6)独創的な技術やビジネスモデル,(7)コスト競争力の7項目に集約して考察した上で、中小企業が市場選択と構築をとおして経営力の創成を行っていることを示す。
- 2012-06-21
著者
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