土壌診断と拮抗微生物によるジャガイモそうか病防除技術
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概要
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人畜や周辺環境に優しいエコ・フレンドリーなジャガイモそうか病の新規防除方法を確立するために,ジャガイモそうか病関連遺伝子測定法を試みた。その結果,土壌中ジャガイモそうか病遺伝子nec1コピー数と発病塊茎率との問に有意な相関関係を有することを見出した。本法を用いてジャガイモそうか病の発病因子を解析した結果見かけ上病斑がない種イモからそうか病遺伝子nec1遺伝子が検出された。次に,拮抗菌を用いた微生物防除法について検討した。ジャガイモそうか病菌に拮抗作用があるT richoderma asperellum F-288株について,先ずプランターによるモデル試験で抑制効果を確認した。次いで,現場のジャガイモ畑圃場で本菌による防除効果を確認した。即ちnec1コピー数が10,000コピー/g以上の畑では,施肥改良法と拮抗微生物の併用によりそうか病を防除できることを明らかにした。
- 2009-10-01
著者
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