単一複屈折媒質を用いた偏波依存損失補償(光アクセスシステム・次世代PON、地上・衛星放送システム、衛星通信システム、CATVシステム、イーサネット、伝送監視制御、光ファイバケーブル・コード、通信用光ファイバ、光線路保守監視・試験技術、光ファイバ測定技術、地上・衛星放送関連デバイス・機器・設備、家庭用受信デバイス・機器、ホーリーファイバ、機能性光ファイバ、光ファイバ線路構成部品、光回路部品、周波数有効利用技術、変復調技術、電磁界解析およびシミュレーション技術、無線・光伝送境界領域、光ケーブル布設技術、光ファ

概要

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光デバイスには偏波依存損失(PDL)をもつものがあり、長距離光通信や光計測に際してこのことが弊害となる。PDL補償については多くの方法が提案されているが、いずれも構造が複雑となる。本論文では、単一の複屈折媒質と偏波依存性損失をもつ媒質とをその主軸をπ/4交差させることによる、シンプルな構造の偏波依存損失補償方法を提案する。また、中心波長λ_0=847nm、スペクトル幅△λ=55nmのLED光源、および、消光比ER=0.05の偏波依存性をもつ媒質に対して、2m長PANDAファイバを用いることにより、平均透過率に対する偏波依存性透過パワ変動振幅Apを90%から2%にまで抑圧できることを示し、本提案の有効性を確認した。更に、λ_0=1539nm、△λ=71nmのSLD光源を用いて、ER=0.11の媒質に対して、同じ2m長PANDAファイバを用いることにより、Apを80%から2%にまで抑圧できることを確認した。本提案方法は、原理的には偏光子を必要とせず、一般の楕円偏光入射光に対して適用が可能であるという特長をもつ。
2011-11-10