教育審議会議における国民学校芸能科作業の成立過程とその意見書における図画工作案の出現について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,昭和13年の教育審議会における国民学校の芸能科作業が最終決定するまでの経緯と,その案の反対意見として,当時の図画手工関係者達から提出された図画工作案の出現の経緯と背景を明らかにすることにある。本研究は,会議・懇談記録を基に二つの案の経緯と背景を考察した。その結果,芸能科作業案は,低学年に位置付けられていた手工を作業が吸収した点,図画工作案は教育審議会の案に従いつつ,当時の関係者達の中で手工より工作という名称を受け入れる体制が整っていた点,をそれぞれ明らかにした。
- 2012-03-25
著者
関連論文
- フェルドマン(Edmund Feldman)の美術批評教育に関する研究
- イリノイ大学における美的教育カリキュラムの開発背景とその構造に関する研究(1964〜70)
- 1960年代のラルフ・アレクサンダー・スミスの美的教育における定義付けの研究
- 戦時体制下の日本にあらわれた工作科の研究(1) : 手工科独立運動の経緯に関する調査
- 教育審議会議における国民学校芸能科作業の成立過程とその意見書における図画工作案の出現について