英国の保育サービスの現状と課題-チャイルドマインダーおよび保育所をめぐって-
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概要
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英国では、従来保育サービスの提供は市場の原理に委ねられ、それを必要とする親や子どものニーズを満たすものではなかった。今でもそれほど状況は大きく変わっているとは言いがたいが、1990年代に入って、ヨーロッパでは単一市場の実現に伴い、質の高い労働力の必要性が高まってきた。また一方で若年労働者の減少など、ここへきて女性労働力の期待が急速に高まり、働く母親の子どもたちの保育ニーズをいかに満たしていくかが大きな問題となってきた。 本稿では、1989年児童法が保育サービスに与えたインパクトを考慮したうえで、現在の保育サービスの提供の現状と問題点をチャイルドマインダーと保育所について明らかにすることにより、ヨーロッパで最も遅れているとされる英国の保育サービスの展開の方途を探ろうとするものである。
- 岡山県立大学の論文
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