読み書き障害について
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概要
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本稿では、読み書き障害について英語圏の研究や日本の研究を取り上げレビューを行った。英語圏では、読み書き障害の臨床特徴や原因、また指導法についてもほぼ一定の見解が得られている。また近年は脳科学や遺伝学からもアプローチがなされ関連する障害部位の解明が進められつつある。一方日本における研究では、正式な定義がないこともあり、読み書き障害といっても、様々な特徴を持つ者も含めて幅広く論じられているため、本稿ではかなの読み書きに躓くものに絞り、レビューを行った。ところが、切り口をかなの読み書きに絞っても、原因については英語圏で言われているような音韻意識との関連は明らかではなく、今後言語特性を踏まえた上での課題作成や解釈が必要と考えられた。
- 埼玉純真短期大学の論文
- 2010-03-31