いわき地域における降水の酸性化に及ぼす各種イオンの影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The acidification of rainfall has globally become one of the serious environmental problems. whichhas gradually caused by the industrial development. the improvement of life style and so on. Even inIwaki, without exception, the acid rain which was determined to be pH<5.6 was observed. its meanpH value was measured to be 4.1 in 1991.In this study. the influence on the constituents of the rainfall to its acidification was investigatedexperimentally. At the fixed point in lwaki. every rainfall was collected using with an auto-samplingapparatus with a rain sensor, which sampled initial 5mm of precipitation every lmm and collected theresidual together as sequential precipitation. The investigation period was from June of 1992 to Feb- ruary of 1993. which was divided into three seasons ; summer (June-August), autumn (September-No- vember). winter (December February).Every constituent concentration of initial 1mm of precipitation was remarkably distinguished fromthat of the sequential by comparison of their concentrations. the mean pH value of the rainfall atthis fixed point was 3.8. and 3.9 in summer. autumn and winter of I992-1993. respectively. and theacidification of the rainfall has become stronger than in 1991.when a low atmospheric pressure was passing along the south shore of Japan with growing up inautumn. the components of the rainfall at this fixed point was storongly affected by the sea-salt par- ticles. In this season. for example both Na^+ and Cl^- concentration were remarkably higher and themean contribution ratio of the sea salt particles of SO_4^2- concentration was 25 percent. which was astwice as that in the other seasons. NH_4^+ and nssCa^2+ (eliminated from the seasalt particles) weretended to become higher in summer and in- winter. respectively. NH_4^+ was suggested to be the moreimportant ion than nssCa^2+in the prevention from the acidification of the rainfall, because the meannssCa^2+/NH_4+ equivalent ratio of the rainfall was 0.66. On the other hand. both nssSO_4^2- and NO_3^-concentration of the rainfall were shown to be higher in winter than in the other seasons. Since themean NO_3^-/nssSO_4^2- equivalent ratio was 0.97. NO_3^- was found to be as important as nssSO_4^2-inthe acidification of the rainfall.
- 福島工業高等専門学校の論文
著者
-
小林 靖明
福島工業高等専門学校 物質工学科
-
橋本 孝一
福島高等工業専門学校建設環境工学科
-
引地 宏
福島工業高等専門学校 物質工学科
-
原田 正光
福島工業高等専門学校建設環境工学科
-
舟山 義一
福島工業高等専門学校物質工学科
-
江尻 勝紀
福島工業高等専門学校・モノづくり教育支援研究センター
-
橋本 孝一
福島工業高等専門学校建設環境工学科
-
伊藤 宏
福島工業高等専門学校名誉教授
関連論文
- 教育現場における土木工学の変化と対応
- ヘビノネゴザおよびセイタカアワダチ革による重金属イオンの吸着特性
- ヘビノネゴザおよびセイタカアワダチ草による重金属イオンの吸着特性
- ハニコ-ム式生物処理における槽内汚泥収支
- ヘキサアンミンコバルト(3)およびヘキサアンミンクロム(3)イオンと2価陰イオンとの各温度におけるイオン会合定数
- ナフタレン環を有するオキサゾ-ル系けい光増白剤の合成とそれらの性質
- コ-ヒ-豆活性炭の吸着性能および水質浄化への利用
- 水源池水質保全調査
- 街路樹による重金属の吸収特性について
- 路上堆積物中重金属の酸性雨による溶出特性
- 置換不活性錯陽イオンと酒石酸イオンとのイオン対形成反応
- 置換不活性錯陽イオンと硫酸イオン,マレイン酸イオンおよびフマル酸イオンとのイオン対形成反応〔英文〕
- ヘビノネコザのカドミウムペプチド(生体内における重金属の存在状態に関する研究)〔英文〕
- マユ玉を用いた汚濁河川水の浄化実験
- 微視的保温領域を活用した低水温汚濁水処理の可能性
- コーヒーガラ活性炭の実用化に関する研究(1)水質浄化用ろ過材としての利用
- 水環境文化賞「いわき地域環境科学会の諸活動」
- ヨシの枯死体および生体からの栄養塩類の溶出
- ヨシの成長が根圏土壌中の有機態炭素に及ぼす影響
- ヨシの枯死体および生体からの栄養塩類の溶出
- ヨシ地上部現存量の推定方法
- 種子から発芽したヨシの成長過程における地上部および地下部現存量の変化
- 枯れヨシ根圏における無機態窒素の挙動
- ヨシ根圏に形成された微好気環境における無機態窒素除去
- 賢沼における栄養塩類の挙動と藻類生産に関する調査研究
- 賢沼における水中の溶存酸素消費に関する研究
- 賢沼ウナギ生息地に係わる弁天川流域の水環境について
- 賢沼におけるウナギのhabitat創出のための調査
- 賢沼ウナギ生息地に係わる弁天川流域と遡上水路の現況と問題点の検討
- いわき地域における降水の酸性化に及ぼす各種イオンの影響
- 低濃度で数種類の濾材に付着した生物膜の硝化活性
- いわき地域における酸性雨の調査
- 新川における降雨時の汚濁物質の挙動について
- 有機性河川底泥の粘着特性について
- 新川(夏井川水系)の平常時の水量・水質負荷変動
- 技術職員による専門分野横断型公開講座の取り組み
- 賢沼における栄養塩類の挙動と藻類生産に関する調査研究
- 賢沼の水質及びプランクトン調査
- 賢沼における水中の溶存酸素消費に関する研究
- 賢沼ウナギ生息地に係わる弁天川流域の水環境について
- 賢沼におけるウナギのhabitat創出のための調査
- 賢沼ウナギ生息地に係わる弁天川流域と遡上水路の現況と問題点の検討
- 天然記念物のウナギ生息地賢沼の水環境
- 金属酸化物微粒子粉末の水と二酸化炭素の加熱脱離分析
- CVD法による酸化チタン微粒子の合成
- 酸化チタンの光触媒活性
- 酸化亜鉛微粒子の表面化学吸着ガス
- 機能性ZnO微粒子の研究と開発
- 賢沼の水環境について
- 「パソコン、ビデオを教材として利用する工業化学教育方法」の試み
- 枯れヨシ根圏における無機態窒素の挙動
- ヨシ根圏に形成された微好気環境における無機態窒素除去
- 低濃度で数種類の濾材に付着した生物膜の硝化活性
- いわき地域における降水の酸性化に及ぼす各種イオンの影響
- マユ玉を用いた汚濁河川水の浄化実験
- いわき地域における酸性雨の調査
- 粉末ゼオライト添加による汚濁水中の濁質除去
- 生物濾過法における濾層洗浄後の硝化特性
- 水道における生物処理の効率化に関する研究
- 上水のハニコーム式生物処理における処理性能に関する実験的研究
- ハニコーム式生物処理によるかび臭除去に関する基礎的研究
- 光化学スモッグ反応機構の一考察 -二酸化窒素の残留炭素による吸着-
- ナフタレン環を有するオキサゾール系けい光増白剤の合成とそれらの性質
- 街路樹による重金属の吸収特性について
- 路上堆積物中重金属の酸性雨による溶出特性
- ヘビノネゴザのカドミウムペプチド(生体内における重金属の存在状態に関する研究)
- 産米の重金属汚染と土壌および汚染源との相関性について
- 有機溶媒中における四塩化チタンおよび四塩化ジルコニウムのポーラログラフィー
- 多形銅フタロシアニンの物理化学的性状に関する研究(第二報)
- 小名浜工業地帯における重金属汚染 1.土壌の重金属汚染分布
- 多形銅フタロシアニンの物理化学的性状に関する研究(第一報)
- 二酸化鉛法による大気中のイオウ酸化物の定量
- ヘキサアンミンコバルト(III)およびヘキサアンミンクロム(III)イオンとニ価陰イオンとの各温度におけるイオン会合定数
- 尿素による銅,亜鉛の均一沈澱分離
- 測量実習における指導の一方法
- 新川における降雨時の汚濁物質の挙動について
- 有機性河川底泥の粘着特性について
- 新川(夏井川水系)の平常時の水量・水質負荷変動
- 小名浜港水質汚濁解明の基礎的調査
- 水産加工排水の電解浮上および活性汚泥処理
- いわき市主要河川における底質中の重金属
- 置換不活性錯陽イオンと酒石酸イオンとのイオン対形成反応
- 置換不活性錯陽イオンと硫酸イオン、マレイン酸イオンおよびフマル酸イオンとのイオン対形成反応
- 水産加工場排水処理小規模化の実験的考察
- 木材パルプの叩懐状態の定量的研究-直接混合染料の染着比による定量-
- 「修正アインシュタイン法を用いた河川水中重金属予測モデル」について
- o-Phenanthroline によるFe(II)及びFe(III)の比色定量-地下水中の Fe(II), Fe(III) の比色定量法の検討-
- 東電福島第一原発事故に伴ういわき市海岸砂浜の放射性セシウム汚染調査
- リン酸塩皮膜処理における不純物の影響
- アルミナゲルに附着した銀の反応性