2009年1月に島根県東部地域の低標高帯で発生した冠雪害被害林の分布と気象要因
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2009年1月9日〜10日に島根県東部の雲南地域で発生した冠雪害の被害林分の分布と気象要因について調査した。被害地域の平均気温は9日夜から10日朝にかけてプラス域からマイナス域へ低下し,この間降水が断続的に記録された。被害林分は356林分報告され,中国山地と海岸部との中間付近に集中して分布した。とくに出雲市佐田町では全体の52%の被害が集中していた。これらの地域は,これまで大きな雪害の報告が無い標高400m以下の比較的標高の低い地域であった。被害はスギ林が全体の96%を占め,5〜7齢級に被害が集中した。今回の被害は気象条件,樹種および林齢といった条件が,従来から雪害の危険性が指摘されている状態と一致した。
- 2012-02-14
著者
関連論文
- 島根県における人工林伐採跡地の更新に関する研究
- 砂丘クロマツ林におけるA0層除去がクロマツ稚樹の消長に与える影響
- 花崗岩はげ山緑化地の土壌回復の展望 : 土壌の理化学性に対するはげ山履歴の影響(13. 土壌生成・分類, 2004年度大会講演要旨集)
- 島根県における抵抗性マツの取り組み--マツザイセンチュウ抵抗性育種事業 (特集 松枯れの考察と保全活動)
- 除草剤を使用したモウソウチクの枯殺試験
- 島根県で選抜されたマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツの雑種性
- 島根県における竹林拡大の実態とその要因
- ポット使用によるマテバシイ,シロダモ,タブノキの育苗試験
- セルトレイを使用したヤブツバキ,マサキおよびネズミモチの挿し木試験
- 2009年1月に島根県東部地域の低標高帯で発生した冠雪害被害林の分布と気象要因
- 島根県海岸部における広葉樹の生育実態
- 島根県隠岐の島町におけるクロマツ雑種性の検討
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震で発生した津波が仙台市井土地区の海岸林に及ぼした影響 : 防潮堤と海岸クロマツ林の被害との関係
- 2009年1月に島根県東部地域の低標高帯で発生した冠雪害の被害形態