島根県海岸部における広葉樹の生育実態
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概要
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島根県海岸部における広葉樹の植栽適木を選定するため,海岸部の広葉樹林68か所の実態を調査した。本調査で確認した樹種は常緑樹22種,落葉樹40種の計62種であった。高木性の常緑樹で出現率が高く,大きな群落を形成したのは主に亜高木層に出現したハマビワであった。これ以外に出現率が高かった高木性の常緑樹はタブノキ,クロキ,シロダモ,ヤブツバキであった。また,高木性の落葉樹ではアカメガシワ,エノキ,ネムノキも出現率が高かった。一方,低木性樹種ではトベラ,マサキ,ネズミモチの出現率が高かった。これらは島根県海岸部において健全に生育しているため,植栽に適した樹種であると考えられた。
- 2010-04-30
著者
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