「軽度発達障害」と社会構成主義(<特集>軽度発達障害)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
いわゆる「軽度発達障害」という用語は,日本独自の政治的文脈から発展してきたものである。通常の学級においてこれは,特別な支援を必要とする子どもたちの一群を指す。本論では「軽度発達障害」の成立について社会構成主義の観点で二つの方向からアプローチしている。1)マクロなレベルにおいて,一般的な定義をどう構成しているか。2)ミクロなレベルにおいて,個人がどのように定義と出会ってその意味を変容させるか。両方向の共同作業によって定義が構成される一方で,とある疾患を歴史の中で構成するのが医療化のプロセスである。論者は診断分類がただのラベルではなく,可能性を示すものとして扱えると考えている。
- 日本ブリーフサイコセラピー学会の論文
- 2006-12-31
著者
関連論文
- 社会性の障害と生きやすさの見立て(見立て)
- 長野大会倫理学術合同企画 学会抄録はこう書いてみたらどうだろう
- ブリーフサイコセラピーはどのように認識され実践されているか(会員調査)
- 追悼:Steve de Shazer先生(解決志向ブリーフセラピー)
- あなたにとってのブリーフサイコセラピーとは? : 第2回会員動向調査(2008)(会員調査)
- 追悼:Paul Watzlawick先生
- 「軽度発達障害」と社会構成主義(軽度発達障害)
- 私が「外在化」だと思ってやっていること