ブリーフセラピーにおけるアセスメントの重要性に関する一考察
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概要
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ブリーフセラピーの分野においては,クライエントのニーズや視点を重視するその立場から,アセスメントという概念に関してはあまり議論されずにきた。本論文では,ブリーフセラピーの実践においてアセスメントという概念をどのように採用するべきかについて検討し,三つの段階を経て行われるモデルを提示した。このモデルでは,まず,心理療法を施すことでクライエントがどの程度の利益を得るかについての査定(一次的アセスメント)を行い,その後に,個々のクライエントのニーズに基づいた治療モデルのアセスメント(二次的アセスメント)が行われ,最後にその効果に対するアセスメント(結果のアセスメント)が行われる。このモデルは,初心のセラピストや治療に行き詰まりを感じた際などに有用な視点を提供するものと思われる。
- 日本ブリーフサイコセラピー学会の論文
著者
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高城 絵里子
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程
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鈴木 英一郎
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程
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鈴木 英一郎
名古屋大学 教育発達科学研究科
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高城 絵里子
一宮女子短期大学
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大杉 真紀
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
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大杉 真紀
小牧市教育委員会
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