波束のポテンシャル散乱における障壁通過時間の再検討(半導体材料・デバイス)
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概要
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トンネル効果において,量子力学的な粒子が障壁を通過するのに要する時間(障壁通過時間)については,これまで様々な考え方が提案されてきた.その中で,よく用いられるのが位相時間である.位相時間は,「波束のピークが障壁を横切るのに要する時間」という素朴なアイデアに基づいて定義されるが,実際の波束の運動に完全に則して定義されているとは言いがたい.本論文では,位相時間がかかえる問題点を解消するような新しい障壁通過時間を提案し,その特性及び位相時間との関係を明らかにする.
- 2012-02-01
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