英語学士力と教育改善モデル -大学英語教育担当者の役割-
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概要
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本稿では私立大学情報教育協会英語学教育FD/ICT 活用研究委員会の議論に基づいて,英語学士力の定義と具体的な授業改善モデルを提案している。今日の国際社会では,企業の海外進出の進展,国際ビジネスの促進や実践的な異文化理解が求められている。それにともない英語を中心としたグローバル戦略としての言語教育政策,教育現場でのあらたな教育目標の設定や教育方法の改善・開発が課題となっている。大学は,学習結果を生涯学習に繋げるために,知情意の総合力を育む教育を行い,世界のどこへ行っても自分で暮らしていける人材育成を行い,伸びたいと思う学生が伸びられる教育を提供しなければならない。その実現のためには,質保障のための3 つのポリシーを具体化した学問の社会化を行い,英語関連科目においても,学際的な教育の提供と学生たちの継続的な自律学習を支援するための4 年間を通したカリキュラムデザインを作成し,協働教育と協働作業を促進させるべきである。授業デザインとしても,協働して課題解決にあたれるような教育環境を創造して,学生たちのアティチュードやモチベーションの持続性なども考慮に入れた授業をめざすことが大切であり,指導にあたっては上級学年生をファシリテータとして指導者に加えて,組織的かつきめ細やかな教育を行う必要がある。それによって1 単位75時間の学習が補完され,教育の質保障が実現されるのである。
著者
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