避難者情報の公開と個人情報保護 : 東日本大震災避難者名簿のデータベース化の試み
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概要
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東日本大震災の際に,福島,岩手,宮城の避難所と避難者の情報が各県のホームページに掲載された,5万人を超える避難者の個人情報に配慮した適切な取り扱いについて考察するため,震災より2週間経過時点における3県の避難者名簿の内容について比較検討を行った.さらに,避難者名簿をもとに効果的な安否確認検索と個人情報に配慮した限定的な情報検索が可能なデータベースの作成を試みた.避難者情報のデータ作成,公開範囲,公開方法,およびデータベース化における問題点を整理した.個人情報を含む避難者情報の公開のありかたについて考察した結果,避難者情報の提供にあたっては,使用目的の明確化,目的に合ったデータ記入用紙とデータ記入マニュアルの整備,データベース化環境の整備,デジタルデータ提供条件の検討,名簿公開に関する倫理規定の作成などが必要と考えられた.
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