日本と北米における情報サービス産業の構造比較
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概要
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日本と、アメリカとカナダの情報サービス産業に関する公的な統計調査を比較すると、北米では、スモールサイズ企業が多いこと、国外での売上が多いこと、多くの研究開発投資を行っていること、ソフトウエア産業の割合が高いといった違いが明らかとなった。そこでこれらの違いが生じた背景を明らかにするためカナダのエドモントンでアンケート調査とインタビュー調査からなる実地調査を行った。その結果、企業のサイズに関係なく、研究開発などにより独自のソフト、技術、サービスを創造し、それを核として独自の事業展開を行っている企業が多かった。研究開発などの先行投資リスクを取った経営をしていることが強く示唆され、結果として競争力のある独自の事業や、グローバルな事業展開を可能にしていると考えられた。日本では顧客の仕様に従った受託業務の比率が高いため、事業リスクは少ないものの独自性のある事業展開が困難となっていると考えられた。
- 2007-05-30
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