脳卒中患者における二重課題下での移乗動作能力低下は転倒と関連がある
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概要
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入院中の脳卒中(テント上脳梗塞・脳出血)患者14例を対象に、移乗動作のみと、移乗動作に思考課題(数字の逆唱課題)を負荷した時との移乗動作を、脳卒中発症後に転倒歴のある7例とない7例で比較した. 移乗動作のperformanceは12項目で評価し、点数化した. 移乗動作のみの時には、転倒歴の有無と移乗動作のperformanceには関係はなかったが、数字逆唱課題負荷時には転倒歴のある群の移乗動作のperformanceは、負荷しない時より有意に不良であり、特にブレーキ・フットレスト管理での評価点数が低かった. この結果は、二重課題下での運動課題のperformanceが低下する脳卒中患者は、低下しない者より転倒リスクが高いことを示唆する. 以上より、移乗動作に思考課題を負荷すると移乗動作自立度判定の精度が向上することが示唆された.
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