単一チャンネル睡眠時脳波による自動睡眠ステージ推定法の評価
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概要
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本研究の目的は,単一チャンネル脳波による自動睡眠ステージ判定アルゴリズムが,臨床検査技師による終夜ポリソムノグラフィー(PSG)検査により推定された睡眠ステージとの比較評価をすることにある.脳波,眼振図,筋電図や呼吸センサによりなるPSG検査は病院施設における睡眠の質判定法としてよく用いられている.日常生活における長時間計測を可能にするために,本研究グループでは低電力,軽量な単一チャンネル睡眠時脳波計測器をすでに開発しており,それを用いた.14名の被験者から得られた睡眠ステージの自動推定をPSG検査との比較を行った結果,最大で81.9%の一致率であり,平均すると63.1%となった.専門技術者が単一チャンネル脳波により睡眠ステージを推定した結果,PSG検査との比較においても84%から95%程度であることから,現状のアルゴリズムについて推定精度が睡眠の質を十分に計測できたといえないまでも支援システムとしての機能を果たせることを示唆した.
- 2011-10-06
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