マイクロ波アシスト磁気記録用スピントルクオシレータの実現可能性(ヘッド,スピントロニクス,一般)
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概要
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我々はマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)におけるスピントルクオシレータ(STO)の実現可能性について検討するため、垂直磁化膜と非磁性層、磁界発生層(FGL)に垂直磁化膜によって構成された積層FGLを有したSTOを作成、その発振挙動を実測と計算を行った。その結果、1)スペクトル測定から膜厚が15nmのFGLにおいて、スピントルクに起因する10GHzに急峻なピークを確認。垂直磁界の増大により、ピークが高周波側へシフトする為、FGLの磁化がout-of-planeで回転していること、2)計算から積層FGLの発振がFGL内の磁化状態が単磁区であるが、FGL単層では多磁区になることを明らかにした。これらの結果は、積層FGLから発生するAC磁界強度が単層のFGLよりも強いことを示唆しており、積層FGLを有するSTOがMAMRにおいて高い記録密度を実現する可能性のある発振器であることを明らかにした。
- 2011-10-06
著者
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城石 芳博
日立製作所ストレージシステム事業部
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田河 育也
(株)日立製作所研究開発本部ストレージ・テクノロジ研究センタ
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城石 芳博
日立製作所中央研究所
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西田 靖孝
(株)日立製作所 研究開発本部 ストレージテクノロジー研究センタ
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田河 育也
日立グローバルストレージテクノロジーズ
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長坂 恵一
日立グローバルストレージテクノロジーズ
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松原 正人
日立グローバルストレージテクノロジーズ
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椎本 正人
日立グローバルストレージテクノロジーズ
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西田 靖孝
日立グローバルストレージテクノロジーズ
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