新しいコンセプトによる電波吸収体を用いたMHz〜GHz広周波数帯域電波暗室(放電,EMC/一般)
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概要
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EMI測定場として電波暗室が多用されているが、最近その測定周波数範囲がGHz帯域に及んできたため、従来の電波吸収体ではこの帯域で充分な吸収特性を得ることができない。このために1GHz以上の帯域測定についてはマイクロ波吸収体を用いた衝立を追加してこの周波数帯域の特性の改善を図る必要が生じている。通常30MHz〜1000MHzの周波数帯域に用いられる電波吸収体は、フェライトタイルと誘電体・カーボンのピラミッド型吸収体の複合電波吸収体が用いられる。この複合型電波吸収体は、使用されているカーボンの電気的特性によって吸収周波数帯域に制限が生じる。カーボンの誘電率が周波数に対して極めて大きい非線形依存特性をもっているためで、設計の自由度が狭くなってしまい最良の設計が出来ないことによっている。このため30MHz〜1000MHzの周波数帯域用の吸収体はGhz以上の周波数帯域について良好な吸収特性を得ることが望めない。我々はこの改善方法を見いだして、新しい吸収体を設計製作した。カーボン含有率の異なった吸収体片を空間的に分散配置した複合吸収体である。この電波吸収体を使って3m電波暗室を製作した。この電波暗室について、CISPR/VCCIに定められているEMI測定場の評価方法に基づいておこなった。30MHz〜6GHzの周波数帯域についての評価結果について報告する。
- 2011-07-08
著者
-
前田 篤哉
VCCI協会
-
金 亨杓
S K Tech Co. Ltd.
-
玄 在英
S K Tech Co., Ltd.
-
尹 成嚇
S K Tech Co., Ltd.
-
李 〓九
S K Tech Co., Ltd.
-
〓 京換
S K Tech Co., Ltd.
-
〓 京換
S K Tech Co. Ltd.
-
玄 在英
S K Tech Co. Ltd.
-
尹 成嚇
S K Tech Co. Ltd.
-
李 〓九
S K Tech Co. Ltd.
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