GHz帯の妨害波測定場の評価方法の提案(3) : 周波数帯域1GHz〜6GHz,コニカルダイポールアンテナによるサイト減衰量測定(放電,実装,EMC,一般)
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概要
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前回第2報では新しく開発した周波数帯域1〜6GHzをカバーし、水平偏波と垂直偏波との偏波交又比が25dB以上得られるConical Dipole Antennaの特性について述べた。本Antennaを使用して、評価対象となる放射妨害波測定場の水平偏波と垂直偏波のサイト減衰量を測定したとき、両偏波の測定値が一致すれば、この測定場が自由空間であることが証明されることを示した。本報ではこのConical Dipole Antennaを使用して,放射妨害波測定場の1〜6GHz帯のサイト減衰量測定(CSA : Conventional Site Attemiation / NSA : Normalized site Attenuation)をおこなった。その結果、このConical Dipole Antennaを使用してサイト減衰量による放射妨害波測定場の評価をおこなう方法が適切で妥当であることが確認できた。また、サイト減衰量による周波数帯域30MHz〜1000MHzについての放射妨害波測定場の適合性評価は、CISPRはじめ多くの国の技術基準で、20数年に亘っておこなわれてきた理論的裏づけのある普遍的評価方法である。今回提案したこれと同様な方法が1〜6GHz帯の放射妨害波測定場の適合性評価に拡張適用できることは、評価方法の一貫性と連続性が保たれることになり、非常に有意義であると考えられる。
- 2010-07-09
著者
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島ノ江 博之
(株)富士通ジェネラルEMC研究所
-
須藤 勝
(株)富士通ジェネラルEMC研究所
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三塚 展幸
(財)テレコムエンジニアリングセンター
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前田 篤哉
VCCI協会
-
河野 次郎
VCCI協会
-
三塚 展幸
テレコムエンジニアリングセ
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