原発開放隅角緑内障における視野進行因子の多変量解析
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概要
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目的:原発開放隅角緑内障(POAG)における視野進行因子の解析を検討する,対象:POAG149例,方法:COX比例ハザードモデルによる多変量解析,視野障害は、上下各半視野を判定し、Aulhorn分類Greve変法で非可逆性の視野障害が認められた場合、もしくは、ハンフリー視野計のパターン偏差において隣接する2点以上の0.1%以下の確率表示の増加が2回連続で認められた場合を進行と定義した。,結果:最低眼圧と開始時視野病期(上下半視野の合計)がもっとも重要な因子であった。POAGにおける視野進行障害確率は、眼圧が4mmHg増加するごとに2倍に増加した。最も急速な視野障害進行が認めらたのは、開始時視野病期が正常(上下視野病期合計-2)から初期(上下合計-1〜+1)であった。開始時のC/D比は視野障害進行への関与は認められなかった。,結論:POAGの進行を軽減するには、眼圧は可能な限り低く保ち、17mmHgを越えないこと、13mmHg以下に保つことが好ましい。
- 2012-01-31
著者
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安達 京
アダチ眼科院
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安達 京
アイ・ローズクリニック
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安達 京/andrew
アイ・ローズクリニック/glaucoma Center Of San Furancisco/group Glaucoma Associates
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Andrew G
Glaucoma Center of San Furancisco
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Christopher J
Group Glaucoma Associates
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