看護学実習での生命倫理の学び
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概要
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看護学実習での経験と生命倫理の講義で学んだ5項目との関連性を見いだすことを目的として、自由記述による質問紙調査を実施した。実習を経験した1年と4年の看護学生に調査を実施した。98名の1年生と73名の4年生の調査用紙を質的に分析した。5項目は「いのちの尊さ」「患者のQOL」「患者の自己決定」「インフォームド・コンセント」「患者の最善の利益」で、カテゴリー数は順に15、27、13、35、18であった。分析結果の信用性確保は、本研究に関係しない質的研究の経験者2名が確認した。看護学の臨地実習を経験することでの主要な学びは『意思の尊重』であった。そして、重要なカテゴリーには『生命維持』『個別性』『自立』『自己決定』があり、これらは医療における生命の維持を基にした生命倫理の本質についての学びであった。
- 日本生命倫理学会の論文
- 2010-09-23
著者
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