文献複写サービスの現状と課題 : 国内の文献複写サービスを中心に(<特集>文献複写サービスの過去・現在・未来)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
図書館間相互貸借(ILL)の概念モデルを用いて,国内の文献複写の現状を検討し,今後の課題について考察した。その結果,大学では文献需要が高まっているが,ビッグ・ディール契約に基づく電子ジャーナルの導入や機関リポジトリによる一次資料の電子化など,文献利用の可能性の向上により,ILLへの依存度が縮小した。一方,企業では文献需要自体が収縮したために,文献複写が減少したことが示唆された。学術雑誌の電子化が学術情報へのアクセス環境を改善した一方で,その恩恵を享受できない機関,利用者がいることから,国内全体で安定的な文献供給体制モデルを早急に確立する必要がある。
- 2011-10-01
著者
関連論文
- インターネット学術情報インデックス(IRI)の構築・運用とネットワーク情報資源
- 倉田敬子著, 『学術情報流通とオープンアクセス』, 勁草書房, 2007, ix, 196p.
- アメリカの大学図書館における利用教育の実際 : 1920, 30年代を中心に
- NACSIS-CATを活用した大学図書館における目録業務の現状と課題--東京大学総合図書館における書誌レコード調整業務を中心に
- 大学図書館における情報専門職に関する調査から見えるもの (国立大学図書館協会ニュース 図書館職員としてのキャリア形成を求めるあなたに--望まれるキャリアパス制度をめざして--平成20年度国立大学図書館協会シンポジウム)
- クラウド・コンピューティング--ウェブ2.0の先にくるもの(朝日新書 154) 西田宗千佳著
- ILL文献複写の需給状況の変化と学術情報の電子化 (特集 大学図書館の現在)
- 大学図書館におけるレファレンス・サービスとデータベース : その現状と図書館員の役割(サーチャーの意義)
- ジョンソンと図書館利用教育 : Vitalizing a college library を中心に
- Harvie Branscomb と図書館利用教育論
- 職場の日々 社会人大学院
- 文献複写サービスの現状と課題 : 国内の文献複写サービスを中心に(文献複写サービスの過去・現在・未来)
- C12 情報担当者の現状とその分析 : 情報担当者の地位向上を目指した評価の為のアンケート調査報告(セッションC1情報システム・人材,一般発表概要,第9回情報プロフェッショナルシンポジウム)
- 青柳英治著, 『専門図書館の人的資源管理』, 勉誠出版, 2011.12, 231p.
- 日本の研究者による電子情報資源の利用:SCREAL2011調査の結果から
- 訂正:日本の研究者による電子情報資源の利用:SCREAL2011調査の結果から