アメリカの大学図書館における利用教育の実際 : 1920, 30年代を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1920, 30年代のアメリカの大学図書館において, 実際にどのような利用教育が展開されていたのかを, 当時の調査研究と雑誌論文から考察した。その結果,まず1926年のALAの調査研究によって, 図書館利用教育の定義が明確化され, それには3つの類型が存在することが示された。また, 一般に講義と実習というラボラトリー・ワーク形式を基本とした利用教育が行われており, その際には, 図書館利用案内やテキストブック, 映画等のツールが利用されるようになったことも明らかとなった。このように, 大学図書館の利用教育は, 1920年代には主要な図書館サービスの1つとして見なされるようになっており, そこには, 今日の利用教育の原型と呼べるものを見出すことができた。その意味で, 1920, 30年代は, 図書館利用教育史において, 重要な時期であると考えられる。
- 1999-07-30
著者
関連論文
- インターネット学術情報インデックス(IRI)の構築・運用とネットワーク情報資源
- 倉田敬子著, 『学術情報流通とオープンアクセス』, 勁草書房, 2007, ix, 196p.
- 学術雑誌の電子化とそれに伴う変化 NACSIS-ILLログデータ(1994-2007)を用いた文献複写需給の分析を中心に
- アメリカの大学図書館における利用教育の実際 : 1920, 30年代を中心に
- NACSIS-CATを活用した大学図書館における目録業務の現状と課題--東京大学総合図書館における書誌レコード調整業務を中心に
- 大学図書館における情報専門職に関する調査から見えるもの (国立大学図書館協会ニュース 図書館職員としてのキャリア形成を求めるあなたに--望まれるキャリアパス制度をめざして--平成20年度国立大学図書館協会シンポジウム)
- クラウド・コンピューティング--ウェブ2.0の先にくるもの(朝日新書 154) 西田宗千佳著
- ILL文献複写の需給状況の変化と学術情報の電子化 (特集 大学図書館の現在)
- 大学図書館におけるレファレンス・サービスとデータベース : その現状と図書館員の役割(サーチャーの意義)
- ジョンソンと図書館利用教育 : Vitalizing a college library を中心に
- Harvie Branscomb と図書館利用教育論
- 職場の日々 社会人大学院
- 文献複写サービスの現状と課題 : 国内の文献複写サービスを中心に(文献複写サービスの過去・現在・未来)
- C12 情報担当者の現状とその分析 : 情報担当者の地位向上を目指した評価の為のアンケート調査報告(セッションC1情報システム・人材,一般発表概要,第9回情報プロフェッショナルシンポジウム)
- 青柳英治著, 『専門図書館の人的資源管理』, 勉誠出版, 2011.12, 231p.