動的なプログラム学習による学習者の知識の構造化に関する研究 : 会話による知識構造推測型の発問生成ストラテジーの効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プログラム学習は,目標到達値までの学習内容が系統的かつ細かいステップに配列された,シートもしくはティーチングマシーンを使って学習する学習方式である。教材作成においては,当然のことながら学習目標,内容が固定されていることが前提となる。本研究では,プログラム学習を,学習目標,内容,方法(教材)が刻々と変化する看護学実習においても適用できるよう改良を試み,教授活動を行った。その有効性の確認のために,教師と看護学生の会話をプロトコル分析し,動的なプログラム学習の提案を目的としている。その結果,教材によって変化する学習者の着目点,会話中の応答から推測される学習者の知識構造の変化に応じて,その都度かつ瞬時に,学習目標・内容を組み立て直すことにより,流動的な状況下においてもプログラム学習は可能となることが明らかになった。一方,推測される学習者の知識構造は,教授者の知識構造が反映されたものである。そのため,教授者の知識構造の範囲を超えた場合の対応について,今後検討すべき課題として残された。
- 日本教授学習心理学会の論文
著者
関連論文
- 卒後2 年目を対象としたタスクマネージメントのための教材開発に関する研究 : より高度な判断基準の獲得を目指して
- 幼児およびその親を対象とした性教育の教授プランの開発とその実践(1)
- ru-eg変換を基本とした教授プランの開発と評価に関する研究 : 内分泌の一般的なruの獲得をめざして
- 初任者を対象としたタスクマネージメントのための研修テキストの開発に関する研究1 : よりよい看護のための思考トレーニング
- ru-eg変換を基本とした総合的な教授プログラムの開発に関する研究 : 内分泌に関する一般的なルールと実例としての性周期を中心に
- 動的なプログラム学習による学習者の知識の構造化に関する研究 : 会話による知識構造推測型の発問生成ストラテジーの効果