チャ新品種'そうふう'及び'はるみどり'の収量構成要素の解析
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概要
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収量は,チャの育種において最も重要な形質である.'はるみどり'は野菜茶業研究所(枕崎)で2002年に,'そうふう'は野菜茶業研究所(金谷)で2003年に育成されたチャ新品種である.茶栄養系適応性検定試験のデータを用いて,両品種の収量構成要素を解析することによって収量性を明らかにした.一番茶収量及び単位面積当たり芽数は品種間及び試験地間で有意差が認められた.百芽重は試験地間の差は有意であったが,品種間には有意差が認められなかった.一番茶収量及び芽数について,'そうふう','はるみどり','やぶきた'の間には有意差が認められず,'そうふう'及び'はるみどり'の収量性は'やぶきた'より高いとは言えなかった.一般的に芽数が増えると百芽重は減少するが,'そうふう'は霜害や生育不良などの影響で芽数,芽重ともに少ない場所がいくつか見られた.
著者
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