翻訳 : スチュアート・ホワイト著『ベーシック・インカムに対するエクスプロイテーション批判の再考』
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概要
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無条件のベーシック・インカムに対する一般的な異論は,社会への相互生産的貢献をすることなく,他人の労働で暮らす人々に給付が支払われるのは不公平であるということである(『エクスプロイテーション批判 exploitation objection』)。本研究の概要はこの異論に対する4つの反応,完全主義,公正性のバランス,互酬性のバランス,そして相続資産の反応について論じる。完全主義においてはややメリットを見出すが,エクスプロイテーション批判に対して効果的に応じるため,後の3つの反応を加えて論じる。論文は,たとえエクスプロイテーション批判に十分応じることができるとしても,まだベーシック・インカムに活動を条件付きにさせるためには,他の正義に基づいた理由があるかもしれないと説明することで結論つける。
- 龍谷大学の論文
- 2009-11-30
著者
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