EUの言語政策 : ポルトガル共和国 : 新たな「大航海時代」への船出
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概要
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欧州連合(European Union : EU)諸国においては、個人が母語以外に複数の外国語を習得する複数言語主義(Plurilingualism)、すなわち3言語主義(母語+2外国語) が言語(外国語)教育の目標とされている。このために欧州評議会(Council of Europe)は統一ガイドラインとしてヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages : Learning, teaching, assessment : CEFR)を示し、これに従って各加盟国は言語(外国語)教育の到達目標・レベル、カリキュラム、教材、評価基準、試験等に関する方針を策定し、国家の重要課題として教育改革を推進している。本稿は、1986年にEC (現在のEU)に加盟したポルトガルに焦点を当てて、EUが共有する言語(外国語)教育の理念や原則が、ローカルなコンテキストでどのように受け入れられ、政策として具現・実行されているかを調査研究し、政策評価を行うことを目的とする。そのためにポルトガルの概要について触れた上で、教育制度・教育施策、言語政策、教員養成・研修などの現状について明らかにする。最後に、日本の言語(外国語)教育政策への示唆について述べる。
- 2009-03-10
著者
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